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2018年度 理事長所信

2018年度 一般社団法人佐賀青年会議所
第63代理事長 米田 国生


 

志操堅固

確固たる信念を持って創造し、断固たる決意を持って臨む

 

はじめに

 佐賀青年会議所は1956年に誕生して以来、62年に亘る歴史の中で、諸先輩の英知と勇気と情熱を持った行動により、地域や行政と連携しながら「明るい豊かな社会の実現」に向けた活動・運動を展開して大きなうねりを巻き起こし、地域の方々に様々な意識変革をもたらせる大きな功績を残されてきました。その歴史や伝統、時代の開拓者として常に挑戦し続けてこられた志に敬意と感謝を表するとともに脈々と受け継がれてきた「まちづくり」・「ひとづくり」の襷を70周年、100周年へ向けて継承し、その志を地域社会において表現する先導的役割を果たしていくには刻々と移り行く時代背景を俯瞰しながらも私たちが佐賀への強い郷土愛を抱き、その想いを形へと昇華させていく情熱と常に前へと進み続ける推進力が必要であると考えます。

私たちは様々なきっかけによって青年会議所に入会し、多種多様な想いを持って所属しております。20歳から40歳までの限られた時間の中で多くの仲間と青年会議所活動の根幹である「修練」・「奉仕」・「友情」を共有し、時には意見をぶつけ合い、また時には励ましあうことで相乗効果による組織としての成熟度を高めていき、その波及効果によって個人の公私両面における大きな成長を遂げる団体ですし、夢を語り、実現に向けた行動を起こすことでしか将来はつくり出せません。

青年会議所ならではのメリットである単年度制という毎年新たなテーマに挑戦していくことができる私たちは諸先輩が構築された歴史に学ぶこともあれば、根拠・背景を調査・研究することから始めることもあり、その過程で幾多の困難な状況に直面し迷うこともあるかとは思います。しかしながら困難な状況を打破し、大きな目的に真摯に挑戦していくには自分自身や仲間を信じ、その志が地域へ意識変革を引き起こす活力になるという確固たる信念を持つことが必要であり、その信念をもとに多くの議論を交わし、築き上げた活動・運動を断固たる決意を持って仲間とともに展開していくことが地域の明るい未来を切り拓くことになると確信しております。

 

ビジネス交流・佐賀JC広報活動

 昨今の人口減少社会の到来による労働人口の減少や総体的に未来への見通しが読めない不安感から需要や投資が停滞しています。奉仕活動を根幹とした青年会議所においてもメンバーが在籍する会社の繁栄や発展に寄与するビジネスを軸にした活動は必要不可欠なものだと考えております。まずは、現状維持は衰退のはじまりと言われる経営の観点から考え、経営に対する課題解決への道筋であるIT化や機械化、一人ひとりの生産性向上などの様々な手法や異業種の視野を知り、それぞれの社業への落とし込みが可能か深く考える必要があります。そして様々な打開策を知ったうえでそれぞれの社業の特性を生かせる交流や事業を構築することで、新たな気付きが芽生え、個人としての成長、ひいては社業の繁栄や発展へと結びつけ、地域経済の更なる浮揚へとつながると考えます。

また、佐賀青年会議所の展開している活動・運動は地域にとってそれぞれの分野で必ず効果が波及するものでありますし、明るい未来へとつながっていくものと確信しております。ただ、その効果を最大限に発揮していくには目的や内容・その波及効果を老若男女問わず多くの方々に情報を発信し、認知していただく広報活動が非常に重要です。まずは、ターゲットの年代別による宣伝効果を分析し、昨今主流となっているSNSでの発信に限らず様々なマスメディアへ露出を活発化させ、潜在的なターゲットへの掘り起こしを実現させていきます。さらには単発的な広報ではなく、継続的に広報活動を積極的に行うことで更なる佐賀青年会議所の認知向上になり、今後より良い密な協力関係の構築を図ってまいります。

 

会員拡大・会員の資質向上

 現在、会員数の減少は佐賀青年会議所だけでなく全国的にも重要なテーマであり、永遠の課題だとも考えております。これは、青年会議所の入会対象年齢人口の減少や専門性に特化した様々な市民活動団体の設立による選択の多様化が起因するものと考えられますが、一方で青年会議所の魅力や存在意義を伝えきれていない側面もあると考えています。青年会議所に入会すれば同世代の仲間との出会いやJCでしか経験できない機会を得ることになりますし、この青年期の期間に様々な議論を交わし、仲間とともに何かを成し遂げる達成感を知ることは個人の成長へと必ずつながると確信しております。もちろん会員拡大はメンバー全員が一致団結して行動していかなければ達成できるものではありません。まずは、メンバー全員を巻き込んでいくために、今一度会員拡大に対する必要性や詳細な手法、枠組みを構築し、論理的且つ情熱的に青年会議所の魅力を伝えられる人財を育成していくことを推進していきます。

また、研修においては入会3年未満のメンバーが半数を占める現状を鑑み、新しいメンバーだけに限らず、青年会議所の仕組みや信条、理念を十二分に理解し、組織運営や事業計画を推進できる研修を実施し、地域を牽引していくリーダーシップを発揮できる人財を育成していきます。青年会議所メンバーが様々なコミュニティーで中心的な担いを受け、活躍していくことで青年会議所の運動に共鳴する潜在的なメンバーの増加へとつながるものと考えております。

 

まちづくり事業

 昨今、人口減少社会の到来や年少人口や生産年齢人口が低下していくことが懸念されており、まちづくりにおいても社会環境や経済情勢に即したビジョンが示されております。そうした時代背景があるからこそ、地域活性化に対する問題意識を踏まえたうえで青年だからこそ考え、挑戦できるまちづくりの灯を主体的かつ積極的に灯し続ける必要があります。本年度は明治維新150周年の年であり、行政を中心として様々なイベントに取り組まれております。我々佐賀青年会議所でも150年前の先人たちが何を憂い、何に想いを馳せたのかに触れ、大きな気づきや学びの中で私たちにできること、やらなければならない使命感を心に刻み、先見の明を持って時代を切り拓いていく気概と志を大きなうねりへと昇華させていくことで地域の方々がまちづくりに対する想いを描ける事業を創造することへと挑戦していきます。

また、納涼さが祭りからスタートした歴史ある「佐賀城下栄の国まつり」は本年で47回目を迎えます。その中でも諸先輩が幾多の困難な道を切り拓き、歴史を紡いできた「佐賀城下花火大会」は中心市街地で開催される全国的にも稀有な花火大会であり、地域の方々にも非常に期待され、喜んでいただくイベントとなっております。本年度も行政や関係機関と強固な協力関係を構築し、開催に向け全力で取り組んでいくことは、佐賀のまちづくりを担う団体としての責務であると考えております。

 

青少年育成事業・環境運動

 昨今、スマートフォンの急速な普及や加速度的に拡充を見せるSNSなどにより、人と人が直接触れ合い、対話する時間だけでなく、仮想空間の中でコミュニティーを形成し、その中で多くの時間を費やしている傾向があります。もちろん現代の情報化社会にとって最先端のツールに対応する柔軟性は必要でもありますが、未来ある青少年の育成にとっては心と体が相伴った成長を促すことが必要であり、自己を客観視できる自立性や主体性を育むことになると考えます。

これまで佐賀青年会議所では未来を担う青少年のために事業を毎年開催し、歴史や文化を学ぶ事業や、親子間や世代間の絆を再認識する事業など、様々な目的を持った事業を行ってきました。これらの青少年事業は基本的生活習慣の乱れ、希薄化する対人関係や直接体験の少なさを指摘される時代において大人と触れ合うことでのコミュニケーション能力の向上や未来への夢や希望を見出すことの必要さを認識できる事業であり、今後も継続して展開しなければならない事業だと考えております。

本年度も多様な体験活動の機会を提供し、体験を通じたこどもたちの試行錯誤や切磋琢磨する姿を大人が見守ることによって、心と体の調和のとれた成長を促し、夢や希望を見出すことの大切さ、目的達成のための手段、方法を学ぶ事業を構築してまいります。環境の分野においては諸先輩が構築された河川清掃活動が地域の方々に意識変革をもたらせ、今では春と秋に佐賀県内一斉清掃として展開されています。私たちはこの素晴らしい環境美化の心をより多くの方々へと伝搬させていく気概を持って活動を実施していきます。

 

国際交流・渉外活動

 1985年の正式調印以来、社團法人台南市新營国際青年商會との交流は本年で34年を迎え、国際交流を通じた世界平和の架け橋となっております。お互いのメンバーが国の垣根を超えた友情をはぐくみ、その歴史を紡いできたことにより、その交流は日本と台湾の魅力を発信するだけでなく、経済分野や青少年分野にまで拡大してまいりました。本年も新たな友情をはぐくむ交流を継続しながらも私たちが体験してきた国際交流の素晴らしさやその可能性を地域へ拡充するために未来を担う若者たちへ台湾の歴史や文化に触れる交流を促進していき、国際感覚を有する人財育成に寄与する必要があると考えております。

また、本年は同じ九州の地でASPAC鹿児島大会、全国大会宮崎大会が開催され、ASPAC鹿児島大会では副主管という重要な担いを受けております。私たちは青年会議所に在籍しているからこそ体感できるスケールメリットを身近で体験できる貴重な機会と捉え、多くのメンバーに参加を促す情報発信をしてまいります。

 

結びに

 戦後間もない混沌とした情勢の中、「祖国日本の復興」への熱い想いを持って青年会議所は設立されました。昨今では多くのNPO法人や市民活動団体が設立され、青年会議所しかなかった時代から青年会議所もある時代へと変わってきました。だからこそ、設立された時代の熱い想い・矜持を心に刻み、新しい時代の変革期を時代の開拓者として明るい豊かな社会の実現に向けて、確固たる信念を持って創造し、断固たる決意を持って行動する「志操堅固」の心を胸に宿し、1年間活動・運動を推進してまいります。

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